2015年07月05日

マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm

マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


今回はマルシンのM36チーフスペシャルXカートモデルをレビューします。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


実銃のM36チーフスペシャルは、1950年代より米国S&W社が生産しているリボルバーのベストセラーモデル。
Jフレームの元祖でもあります。
愛称の「チーフスペシャル」は、何でも公募によって決まったんだとか。
英語的には「チーフススペシャル(Chiefs Special)」の方が正式なんでしょうが、
自分は「チーフスペシャル」の方が呼びやすくて好きなんでこっちを使っております。
まぁ普段呼ぶときは略して「チーフ」なんですが(笑)

非常にコンパクトで信頼性も高く、ポリスオフィサーの腰にもぴったり。
オート全盛の現在でも非番の際のお供やバックアップ用としていまだに根強い人気があります。

登場以来、多くのバリエーションや兄弟も生まれました。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


ステンレス製のM60は当時「錆びないリボルバー」として大人気に。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


コンシールドキャリーからのドロー時に服に引っ掛からないようにハンマーをフレームで覆ったM49「ボディガード」。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


ハンマーが内蔵式のダブルアクションオンリー、さらにグリップセーフティーを追加したM40「センチニアル」。

チーフに始まったJフレシリーズは現在も増殖中です。


ちなみに、半世紀も生産されただけあって、マイナーチェンジもされてきました。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


初期のモデル。
シリンダーラッチが小判型です。
さらにフレーム右側面上部に留めネジがある「4スクリューモデル」。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


現行モデル。
4番目の留めネジがなくなり、さらにオールドファン泣かせのインターナルロックがシリンダーラッチ横に追加されました。
現行モデルは強装弾(+P)対応になっているんだとか。



さて、M36が登場する映画ですが、個人的に思い入れが深いのは「ジャッキー映画」
かつて一世を風靡したド派手なカンフーアクションが有名ですが、ジャッキー・チェンの映画には割と銃が登場します。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm



まずは「ポリスストーリー」。
ジャッキー・チェンは終始M36をプライマリーとして劇中で使用します。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm



シリンダーをカッコよく回し、



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm



バスを止めようと威嚇射撃するシーンは有名です。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm



お次は「ラッシュアワー」。
こちらはジャッキーの相棒、クリス・タッカーがバックアップとして使用します。
飛び退きながらのアンクルホルスターからのファストドロウは圧巻。



そろそろエアガンの話に入ります。

マルシンのM36もずいぶん前から生産されているロングセラーモデル。
幾度のマイナーチェンジを施し、当社お得意の8mmBBモデルもリリースされました。
そしてついに、最終進化系が登場しました。

それが今回のXカートモデルです。

では詳細を見ていきましょう。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


パッケージは従来の本体写真付き外箱に発泡スチロール・・・ではなく、シンプルな箱に本体とカート、BB弾が少々という質素さ。
パッと見モデルガンのようです。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


全長は163mm。いやー小さい。普段フルサイズオートに慣れていると、本当に小さく感じます。
その分握ってみると、HW樹脂特有のずっしりとした重みがギャップ萌えをそそります(笑)。
全体的にマットな仕上げ。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


スナブノーズがたまらない2インチバレル。
「SMITH & WESSON」の刻印もばっちり。

2インチ2インチって、どうして僕が3インチモデルを語らないかって?

チーフと言えばやっぱ2インチでしょ!!(偏見)

ごめんなさい、蓼食う虫のなんたらといって、人の好みは十人十色なんで、異論は全然OKっす。
でもここでは2インチへの愛を叫ばせてください。
ああ、可愛いよ2インチスナブノーズ。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


マズルまわり。
なんだか8mmバレルに無理やり6mmバレルを押し込んだように見えます。
真鍮の金ピカが眩しすぎて萎えますね。
近々黒染めしようかな。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


トリガーまわり。
トリガーガードの形はなんともかわいいタマゴ型。
パーティングラインもきっちり消されてて好印象。

ダブルアクションでのトリガープルはなかなか重いです。
ガク引き注意。グッと引くといきなりリリースされる感じです。
でも慣れたら案外撃ちやすいかも。

シングルアクションは軽く、キレも悪くありません。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


フレーム左側面。
S&W公認ということで、ちゃんとリアルなトレードマークが刻印されております。
ただしよく見ると下に「MARUSHIN」の文字が・・・まぁこのくらいならまだ許せるかな。

まだインターナルロックがない頃のモデルでよかった。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


フレーム右側面。
なんとまさかの4スクリューモデルでした。
ちょっとスクリューの大きさや位置が違う気もしますが(笑)。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


右側面の刻印が惜しい。非常に惜しい。
「MADE IN USA」であって欲しかった。あとちゃっかり紛れ込んでるSTGAもなぁ・・・。
仕方がないのは重々承知だけど、やっぱり大事ですよね刻印って。
ないのも寂しいし、実銃と違う刻印だと急に安っぽく感じるのが人情。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


ハンマー。
実銃の雰囲気を損なわないようにくちばしが可動式になっています。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


可動式くちばしの原因がコレ。
安全対策として、本来ハンマーが貫通するところに鉄板が仕込んであります。
鉄板の裏には、ガスを導くルートがあります。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


アンクルマイクスっぽいグリップを装備。
マルシンのガスリボルバーの欠点の一つがグリップの発展性の低さ。
タナカのペガサスリボルバーのように実銃グリップ(特に細いやつ)をほいほい付けることができません。
この中にガスタンクが入るので仕方がないことですが、せめてサードパーティーがもうちょいパーツを出してくれていたらいいのにと思います。
一時期マルシンが限定で木製グリップ装備のチーフを出していましたが、グリップだけオプションで売ってほしかったですね。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


これぞマルシン製ガスリボルバーの醍醐味。真鍮製ライブカート。
発射前に毎回カートを装填する「儀式」が男心をくすぐります。
やっぱりリボルバーはこうでなくちゃ。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


Xカート。右は比較用の.38スペシャルダミーカート。
6mmBB弾を頭から詰めます。

これが最大の改良、Xカート。
ダミーカートとほぼ同じサイズになりました。
これにより、なんとダミーカートがシリンダーに無加工で装填できます。


というワケで、装填してみました。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


あぁ。いいですねぇ~。
シリンダーから覗くブレットがカッコいい。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


エロイ。
まるでモデルガンみたいです。
そう言えばオールドモデルは+P弾に対応してないんだよな(笑)


さて、問題となるのは実射性能。

これまでのマルシンのガスリボルバー(特にJフレーム)を撃った人ならわかってくださると思うのですが、
マルシンのガスリボルバーって本当に当たらないんですよ。

僕は8mmポリスリボルバーで経験しました。

固定ホップがなかなかくせもので、箱出しだと弾が右に左にぎゅいんぎゅいん。
5mでA4紙にまとまらない時もありました。

初めてこの銃を構えた時、ポリスリボルバーのトラウマが頭によぎりました。
果たして今回はどうでしょうか?


使用したBB弾はエクセルバイオ0.25g。
ターゲットはA4紙。
距離は8m。
気温は24℃でほぼ無風のコンディション。
5発×3セットすべてシングルアクション・委託射撃での結果です。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


1回目



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


2回目



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


3回目




コイツ、できるぞ・・・

なんと8mでA4紙にまとまりました。
正直目を疑いました。
あれほどじゃじゃ馬だったポリスリボルバーの面影はありません。

このくらい普通じゃんと思ったあなた、
それはあくまで「東京マルイ」であったらの話。

マルシンのガスリボルバーでこれほど当たるなんて、自分から言わせれば感動モノです。
0.25g弾ではホップアップが弱いのか、若干弾が下に落ちる傾向があります。
それでも10m程度の交戦距離のインドア戦では十分実用可能です。
着実に進化を続けていたんですね。

これはイケる。そう踏んだ僕は、先日実戦投入しました。
とはいってもタクトレにですけどね。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


ちゃっかり仕入れたイーストAのレザーホルスターを腰に、とあるシューティングレンジでがっつりプレートを撃ってきました。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm


ドローしてダブルアクションで1発撃ったらリホルスターするドリルを5回を1セットとして繰り返しました。
さすがに10mで小さなプレートに当てるのはキツいですが、5mならきっちり狙えばダブルアクションでもプレートに当てることができました。
プレートから聞こえる金属音が心地よかったですね。

初速は、まだ弾速測定器を導入していないので不明ですごめんなさい。
ただ、僕が愛用する東京マルイのP226E2に比べるとふわっとした感じ。
50m/sもないかもしれません。
インドアには威力的にもちょうどいいかも。



総評として、ルックスも性能も予想以上で大変満足でした。

個人的に不安な点は、撃ちすぎて内部メカが金属疲労でへし折れることと、エキストラクターロッドの塗装がはがれることですね。
(ポリスリボルバーでの経験から)
耐久性がめちゃくちゃ上がって、塗装被膜強度もUPすれば言うことなしです。
まぁでもそれは高望みしすぎかな。リーズナブルだし。

Jフレームスナブノーズ好きなら、ぜひコレクションに加えましょう。
あなたの懐が楽しくなること間違いなしです。



マルシン M36チーフスペシャル Xカート6mm






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Posted by Tommy 鷹志 at 00:57│Comments(2)マルシン
この記事へのコメント
M36、いいですね。
僕も買おうかな…
Posted by 鉛玉 at 2015年07月05日 02:24
鉛玉様

チーフいいですよー
Jフレスナブノーズ万歳
Posted by 鷹志鷹志 at 2015年07月05日 09:07
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