2024年08月31日
KSC SIG P230JP モデルガン .32AUTOダミーカート化
以前KSCのP230JPモデルガンを手に入れた際に.32AUTOダミーカート化すべく改修しましたので記事にしたいと思います。
P230JPは1990年代後半にSIGSAUERが、日本警察向けにマニュアルセーフティとランヤードリングを後付けした特別仕様にして納入したと言われているモデルです。
かつて岡田准一主演のドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』で大々的に使用され有名になった銃ですが、
我々一般人は地方県警の年頭装備点検で、時折見かける程度でめったにお目にかかれないレア銃です。
トイガンでも人気が高く、KSCからブローバックガスガンとモデルガンが発売されていますが、モデルガンについてはなかなか再販されないため、中古市場では取り合いになっている状況です。
かくいう僕も今年の2月に、某ネットオークションで金の暴力を駆使して何とか競り落としました。
(シリアルナンバーが好きな数字だったという理由から、軽い気持ちで入札したものの予想以上に高騰してしまい、この銃の人気ぶりとオークションの恐ろしさを思い知りました・・・)
元々1970年代に警察向けで開発された中型拳銃ですが、ワルサーPPシリーズやモーゼルHScを彷彿させるデザインにSIGSAUERらしい精悍さが加わり、非常にエレガントで美しい銃です。
この可愛らしいマズルフェイスがたまらなく好きです。
インサートは縦に入るタイプ。
賛否両論のP230JP名物、マニュアルセーフティ。
ワルサーPP系と同じ下げてONで、位置はフレーム側にあるので操作性は悪くないのですが、
ハンマーダウン時(コックされていない状態)しか発動しない謎仕様で、
SIG系オートの良さを殺してしまっていて個人的にはあまり好きではありません。
さて、ここからが本題。
実銃のP230JPは.32口径ですが、KSCのモデルガンはベースのP230が.380AUTOでモデルアップされている関係で、
その仕様に引っ張られ、.380AUTOでのモデルアップになっているという残念ポイントがあります。
元々モデルガンはあまり発火させない主義ですので、
.32口径のダミカ仕様にすべく、ちょっとした改修を行いました。
内容は非常に簡単。
外径10mm/内径9mmのアルミパイプの外側をやすりがけしてチャンバーに入るよう寸法調整をした後、適当な長さに切ります。
これをチャンバーに押し込むだけ。
たったこれだけです。
これにより、チャンバー内に元々の.380AUTOのカートが入らず、.32AUTOのカートだけ装填できるという算段です。
アルミパイプがスペーサーとなってくれるので、これで問題なくリムにエキストラクターの爪が引っ掛かり、排莢できるというワケ。
両カートの比較。
左が.380AUTO、右が.32AUTO。
弾全体の高さは変わらないものの、径が全く違います。
(.380AUTO=9mm、.32AUTO=7.65mm)
ちなみにまだ欠点があり、マガジンに.32AUTOを4発以上詰めると4発以降の弾がお辞儀をしてしまい、うまく装填できません。
恐らくは.32AUTOがセミリムド(リムが薬莢の径より大きい)であるため、弾が下を向いてしまうのではないかと推察していますが、
お座敷で軽く装填排莢するだけですので、3発だけ詰めて楽しんでいます。
参考までに、装填排莢テストの動画を貼っておきます・・・
こんな感じで、発火機能は殺してしまうものの、ダミカ仕様ながら簡単に.32AUTO化できますので、
やっぱり.32AUTOのP230JPが欲しい!という方は自己責任で試してみては如何でしょうか?
今回はここまで。ではまた。
Posted by Top Gun at 23:13│Comments(0)
│KSC
コメントは承認制です。尚、「通りすがり」「匿名希望」「名無し」等、匿名ハンドルネームによるコメント、および特定個人・団体を誹謗中傷するコメントについては一切承認致しません。あらかじめご了承ください。