2019年08月25日

KSC SIG Sauer P230 HW

KSC SIG Sauer P230 HW



男にとって、一度惚れた女性はいつまでも魅力的で、美しいものです。
不思議なことに、たとえ何年か経ったあとで再会しても、その魅力は変わらないと感じるもの。男の恋愛は「名前を付けて保存」とはよく言ったものです。

それは愛銃にも言えると感じるのは自分だけでしょうか?
行きつけのガンショップのショーウィンドウで、品のある大人の女性みたいな色気を一際放っていたある銃に、僕は改めて惚れ直してしまいました。
今回はKSC SIG Sauer P230 HWをレポートします。




KSC SIG Sauer P230 HW



実銃は1970年代にSIG Sauerが開発した警察用自動拳銃。当時ヨーロッパで横行していたドイツ赤軍などのテロ組織に対抗するため、ワルサーPPKなどで使用されていた.32ACPより強力な拳銃弾を使用する新型拳銃の需要が高まりました。P230は.380ACP(9mm×17、別名9mm kruz)弾を採用し、西ドイツ警察向け拳銃のトライアルにも提出されました。結果的に西ドイツ警察は9mmパラ弾(9mm×19)の導入に踏み切ったため、大々的に採用されることはありませんでしたが、私服捜査官や民間の自衛用として好評で、日本警察にも.32ACPモデルが導入されています。




KSC SIG Sauer P230 HW



KSCのP230シリーズは、1990年代より発売されているロングセラーモデルで、細かな改良を加えられながら、バリエーションを増やし続けています。
今回のP230HWは2018年末に新発売された最新モデルで、スライド・フレームのHW化に合わせて、P230JP HWで改良されたエンジンを搭載しているとのこと。

実は以前、P230JP HWとP232 HWを所有していましたが、元々中古で老朽化していたこともあり、早々に手放してしまいました。今回は完全に衝動買いです。お店でふと目に止まったとき、まるで昔好きだった女性と再会したような、懐かしい気持ちになりました。
では細部を見ていきましょう。




KSC SIG Sauer P230 HW



パッケージ。
P230JP あたりから採用されている共通デザイン。




KSC SIG Sauer P230 HW



中身は本体と取り扱い説明書の他、安全キャップ、専用ローダー、六角レンチ、BB弾少々が付属。




KSC SIG Sauer P230 HW



マズル&スライドまわり。
ワルサーPPKやモーゼルHSc同様、リコイルスプリングガイドのない、丸く愛嬌あるマズルフェイス。スライド左側面の刻印は薄くシャープ。SIG SAUERの書体は、この頃のものが一番好きです。

マズル先端部から流れるトリガーガードの流線形がとてもセクシー。


KSC SIG Sauer P230 HW



KSCの箱出し新品には、スライドにメーカー刻印の代わりにシールが貼付されています。
どこぞの大手メーカーのようにメーカー刻印を目立つところに入れないだけありがたいのですが、
このシールが綺麗に剥がれてくれず、のりが残るんですよね・・・



KSC SIG Sauer P230 HW



トリガーまわり。
フィーリングは良好で、相変わらずKSCらしい、カチカチとした感じで遊びもあまりありません。

トリガー上部にはメーカーオリジナルのシリアルナンバーが打刻されており、各個体毎に採番されているようです。

デコッキングレバーはライブで、ハンマーを安全におろすことができますが、ブルーイング仕上げなので錆に弱いのが難点。
(この個体は箱出し新品なのにわずかに錆が浮いていました・・・)



KSC SIG Sauer P230 HW



グリップはシングルカラムで細身なので、女性にも握りやすそうです。
シボ加工は甘めなので、手汗で滑るかも。




KSC SIG Sauer P230 HW



サイトはツードットで小さ目ですが、ワルサーPPKよりははるかに狙いやすいです。
ハンマーを起こすとファイアリングピンの位置に六角ネジがあって若干萎えます。



KSC SIG Sauer P230 HW



スライドのセレーションは角が立っており、引きやすさ抜群。
実銃であればストレートブローバック方式なので相当重いんだろうなぁ。
ダミーのエキストラクター兼チャンバーインジケーターは金属製別パーツで雰囲気最高です。



KSC SIG Sauer P230 HW



スライド右側面には、ヨーロッパ製拳銃らしい刻印(製造年やニトロプルーフ)がばっちり入ってます。




KSC SIG Sauer P230 HW



通常分解は、まずマガジンを抜き、チャンバーの残弾を抜いてから、トリガー前部のダストカバー上部にあるテイクダウンレバーを反時計回りに90度回し、スライドを後退させて上部に押し上げて行います。
テイクダウンレバーにメーカー刻印を隠すKSCの心意気、大好きです。

スライドを外すとき、ちょいと固めです。




KSC SIG Sauer P230 HW



通常分解されたP230の図。
ストレートブローバック方式なので、バレルはフレームに固定されています。



KSC SIG Sauer P230 HW



ホップアップは付属の六角レンチをバレル上部にある孔に差し込んで行います。
左に倒せばHOPダウンです(孔がバレルを中心に12時の位置にあればHOP最大、9時の位置にあればHOP最弱)。



KSC SIG Sauer P230 HW



マガジンは外殻がスチールプレス製で、後部の噛み合わせのギザギザも再現されており非常にリアルな出来です。
6mmBB弾が12発入りますが、男の浪漫に忠実な貴方は、7発しか入れてはいけません(笑)。



KSC SIG Sauer P230 HW



やはりP230は美しい。
女性的な丸みのあるデザインでありながら、SIGSauerらしいエッジのきいたクールな風貌で、まるで仕事がバリバリできるキャリアウーマンみたいな美しさ。そこに大人の色気とエロスを感じる、変態な筆者であります・・・

この銃は、こんなおっさんが眺めてニタニタするより、パンツスーツの似合う綺麗なお姉さんが構えたほうが似合うかも??



KSC SIG Sauer P230 HW



実射性能は、正直このサイズの銃としては十分。
リコイルはさすがにマルゼンのPPKSには及ばないものの、HWでバシバシきます。
初速はだいたい55m/s前後を行ったり来たりする感じ。



KSC SIG Sauer P230 HW



命中精度も申し分なし。
いつも通り5mで0.25gを5発撃った結果。
赤丸が1セット目で、青丸が2セット目。
この個体は狙点からやや左に着弾する癖があるものの、この距離であればヘッドショットは余裕です。
今度機会があれば20mも挑戦しますが、お座敷用に買ったので、ゲーム投入の予定は今のところありません(笑)。



久しぶりにKSCのP230を手にしましたが、やっぱりいいですね。
眺めてよし、撃ってよし。ちっこ可愛い。もう最高です。
一度は手放したものの、魅力を再確認しました。

やはり一度惚れた銃(おんな)は、忘れられないもんですね。

今回はここまで。それではまた。


KSC SIG Sauer P230 HW






タグ :KSCP230HW

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Posted by Tommy 鷹志 at 23:40│Comments(0)KSC
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