2024年08月31日
KSC SIG P230JP モデルガン .32AUTOダミーカート化

以前KSCのP230JPモデルガンを手に入れた際に.32AUTOダミーカート化すべく改修しましたので記事にしたいと思います。

P230JPは1990年代後半にSIGSAUERが、日本警察向けにマニュアルセーフティとランヤードリングを後付けした特別仕様にして納入したと言われているモデルです。
かつて岡田准一主演のドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』で大々的に使用され有名になった銃ですが、
我々一般人は地方県警の年頭装備点検で、時折見かける程度でめったにお目にかかれないレア銃です。
トイガンでも人気が高く、KSCからブローバックガスガンとモデルガンが発売されていますが、モデルガンについてはなかなか再販されないため、中古市場では取り合いになっている状況です。
かくいう僕も今年の2月に、某ネットオークションで金の暴力を駆使して何とか競り落としました。
(シリアルナンバーが好きな数字だったという理由から、軽い気持ちで入札したものの予想以上に高騰してしまい、この銃の人気ぶりとオークションの恐ろしさを思い知りました・・・)


元々1970年代に警察向けで開発された中型拳銃ですが、ワルサーPPシリーズやモーゼルHScを彷彿させるデザインにSIGSAUERらしい精悍さが加わり、非常にエレガントで美しい銃です。

この可愛らしいマズルフェイスがたまらなく好きです。
インサートは縦に入るタイプ。

賛否両論のP230JP名物、マニュアルセーフティ。
ワルサーPP系と同じ下げてONで、位置はフレーム側にあるので操作性は悪くないのですが、
ハンマーダウン時(コックされていない状態)しか発動しない謎仕様で、
SIG系オートの良さを殺してしまっていて個人的にはあまり好きではありません。
さて、ここからが本題。
実銃のP230JPは.32口径ですが、KSCのモデルガンはベースのP230が.380AUTOでモデルアップされている関係で、
その仕様に引っ張られ、.380AUTOでのモデルアップになっているという残念ポイントがあります。
元々モデルガンはあまり発火させない主義ですので、
.32口径のダミカ仕様にすべく、ちょっとした改修を行いました。


内容は非常に簡単。
外径10mm/内径9mmのアルミパイプの外側をやすりがけしてチャンバーに入るよう寸法調整をした後、適当な長さに切ります。

これをチャンバーに押し込むだけ。
たったこれだけです。

これにより、チャンバー内に元々の.380AUTOのカートが入らず、.32AUTOのカートだけ装填できるという算段です。
アルミパイプがスペーサーとなってくれるので、これで問題なくリムにエキストラクターの爪が引っ掛かり、排莢できるというワケ。


両カートの比較。
左が.380AUTO、右が.32AUTO。
弾全体の高さは変わらないものの、径が全く違います。
(.380AUTO=9mm、.32AUTO=7.65mm)

ちなみにまだ欠点があり、マガジンに.32AUTOを4発以上詰めると4発以降の弾がお辞儀をしてしまい、うまく装填できません。

恐らくは.32AUTOがセミリムド(リムが薬莢の径より大きい)であるため、弾が下を向いてしまうのではないかと推察していますが、
お座敷で軽く装填排莢するだけですので、3発だけ詰めて楽しんでいます。
参考までに、装填排莢テストの動画を貼っておきます・・・
こんな感じで、発火機能は殺してしまうものの、ダミカ仕様ながら簡単に.32AUTO化できますので、
やっぱり.32AUTOのP230JPが欲しい!という方は自己責任で試してみては如何でしょうか?
今回はここまで。ではまた。

2023年01月06日
KSC G26 スライドHW

ギャップ萌えという言葉があります。
例えば派手なギャルなのに実は真面目で優しいとか、見た目からは想像がつかない思わぬ魅力にキュンキュンしちゃう現象ですが、
1995年に登場した当時グロック史上最小モデルは、その表現がしっくりとくる、小さくても獰猛な理想のコンシールドキャリーウェポン(CCW)でした。
今回はKSCからリニューアルを経て再販された、G26スライドHWをご紹介します。
※Gen3モデル
※Gen4モデル

実銃のグロック26は、1994年のクリントン政権時代のアメリカで施行され、
国民が所持できる銃のマガジンの装弾数を10発以下に制限する内容が盛り込まれた銃規制法『Federal Assault Weapons Ban』を逆手に取り、
グロックが世に送り出した当時シリーズ最小モデル(現在は.380ACP口径のグロック42が最小)。
装弾数を10発に抑えつつ、先行するグロック19よりさらに小さく切り詰めることで、
隠し持つにふさわしいCCWとして完成しました。
最初期のGen2.5(東京マルイがモデルアップしているのはこの世代のもので、グリップのフィンガーチャンネル部にチェッカリングが無い)に始まり、現在もGen5が量産されています。
当方もアメリカ駐在時代(2016年)に初めて実銃を撃った時の感触はよく覚えております。
フルサイズ(17)、コンパクト(19)と撃ち比べてみて、一番リコイルが強かったものの、
決して手が痛くなることはなく、撃ちやすいと感じました。
もちろんメディアの世界でも人気。
最近の映画だと『アヴェンジャーズ』シリーズ(スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ=ブラックウィドウ)や、『ジョン・ウィック』(キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィック)で暴れまわっていました。
個人的にはやっぱり、アニメ『フルメタル・パニック!』シリーズの主人公、相良宗介が外せません。
一流の現役傭兵である相良宗介が、ヒロインの千鳥かなめ護衛の命を受けて、高校生に扮して陣代高校に潜入する際に携帯していました。
(原作の小説ではグロック19でしたが・・・)
携帯性とファイアパワーを両立するグロック26は、相良宗介にはまさにピッタリだったのではないかと考察しています。

トイガンについては、国内メーカーからは東京マルイとKSCからブローバックガスガンがリリースされています。
どちらも基本設計は古いですが、いまだに発売中のロングセラーモデルです。
グロック26としては東京マルイのほうが先行していましたが(東京マルイは2000年11月、一方KSCは2002年1月リリース)、
KSCはベース機のG17を1999年にリリース済でしたので、基本設計的にはKSCが先行していた形です。
実射性能重視で、一部機能がオミットされがちな東京マルイに対し、
モデルガンのように丁寧な仕上げで、リアリティが売りのKSCと、一般的には認識されていますが、
グロック26についてはどうでしょうか?いつも通り細部を見ていきましょう。

パッケージ。
右下の旧パッケージは、昔ながらの製品写真がデカデカと入った紙の上蓋を発泡スチロールのフレームに被せるスタイルでしたが、
最新モデルではGシリーズ共通の青いN式(1枚の紙を折って成形されるタイプ)の箱に発泡スチロールの緩衝材という組み合わせに変更になりました。
最近は各社でパッケージを共通化してコストダウンを図る動きが主流となりつつあります。

中には銃本体と付属品、取扱説明書と使用上の注意書きが同梱されています。

付属品はフラットタイプのマガジンバンパーに、G19用マガジンを使用する際のグリップエクステンション、ホップ調整用レンチ、BBローダー、そしてBB弾少々。


今回のモデルは2022年8月18日に再販されたロットですが、スライドがついにHWとなり、刻印もリアルになりました。
※HW・・・金属粉が混入されたトイガン用樹脂で、実銃のような質感が出るうえ、ブルーイングが可能。
持ってみると小さいながらずっしりとした重みを感じ、安っぽさはありません。

マズルまわり。インナーバレルが黒染めされていてGOOD。
個人的には実銃の再現性が最も色濃く表れる顔だと思います。
ダストカバーが薄くバレルとリコイルスプリングガイドロッドとの間隔が狭いため先細りに見えてしまう東京マルイに対し、
KSCは実銃のように面長でかなり再現度が高いと感じます(厳密にいえば実銃のほうがもう少し角ばっていますが)。
惜しむべきはリコイルスプリングガイドロッドですね(実銃は樹脂製に対しKSCは金属製。また出っ張りが少ない)。

スライド刻印は右下の旧刻印から大幅にアップグレードされ、実銃通りの刻印となりました。
字体や彫の深さ等満足な仕上がりです。
もっとも、ABSの旧モデルでも2011年以降のロットでリアル刻印にはなっていたようですが・・・(月刊Gun 2011年5月号 156ページ参照)。

ダストカバー部。
東京マルイのような独自セーフティはなく、非常にリアルです。
ただ、さりげなく『KSC』のメーカー刻印と、KSCが所属する業界団体『JASG』刻印が入っています。

トリガーまわり。
トリガーの真ん中に飛び出たトリガーセーフティは、本来の機能の他、右下のように引っ張り出すとつっかえ棒のようになってトリガーを物理的に止める、
KSC独自のセーフティ機構を備えています。
トリガーフィーリングはトイガンのグロックらしい、軽くてクリック感のある引き心地です。

グリップにはGen3モデルらしくチェッカリングが入っています。
東京マルイのものはごく初期に生産されたGen2.5と呼ばれる、Gen2からGen3に移行する過渡期の仕様ですので、このチェッカリングはありません。
残念ながら、実銃はグロックのマークがグリップ左側面下部に入るのですが、KSCではオミットされています。

KSC製品の魅力は、さすがは旧MGCの協力会社が前身なだけあって、モデルガンのように実銃の世界観を壊さないところ。
その配慮が、ささやかなメーカー刻印や、はがせるメーカーマーキングシールに現れています。
某大手メーカーのように意地でも自己主張するようなことはなく、非常に好感が持てます。

フロントサイト・リアサイトは実銃に標準装備されているスタンダード仕様を再現。
リアサイトはドブテイル(ねじ止めではなく溝にはめ込み固定される方式)で、かなりズレやすいので注意。

ロアフレーム右側面の刻印は、残念ながらオリジナル要素が強く出ています。
まずはグリップ上部の刻印。本来であれば右下のような実銃刻印が入りますが、ここはオリジナル仕様。

ダストカバー部右側面には、KSC独自のシリアルナンバーが入ります(番号は個体ごとに採番され異なる)。
『警察用管理番号』などと脳内変換してしまえばよいのですが、できればここも例えばロアフレーム内側に入れるとか、目立たないようにして欲しいところ。

通常分解は他のグロックのトイガン同様、マガジンを抜き、スライドを引いてインナーハンマーを起こし、チャンバークリアにした状態で、
ロアフレーム中央に位置する分解レバーを下に押し下げながら、スライドを前に押し出すだけで簡単に行えます。

チャンバー周り。
KSC独自のバレル同軸式のホップアップダイヤルが特徴で、左に回すとHOPUP。
調整は付属のレンチを使って行います。

ホップパッキンにはV字の切り欠きが入っています。
ちなみにパッキンをはじめ、チャンバーまわりは旧モデルから見直しが入っているようです。

エンジン部。
パーツリストを見る限りでは、旧モデルから部品構成や変更はほとんどみられず、特にHW向けにテコ入れはされていないようです。
ここは発売から20年近くたつのでブラッシュアップして欲しかったですね。

個人的に実用面で気になるのは、スライドストップノッチ。
基本設計が古いためノッチに削れ対策がされておらず、今回の再販で特に改良されていません。
ここはやはり金属製インサートを入れたり、スライドストップレバーの形状を見直してブリーチに引っ掛けて止める方式に変更して欲しいところ。

スライド前部(赤丸部分)には、新たに『リインフォースプレート』と呼ばれるラバー製の専用部品が追加されました。
恐らく衝撃を吸収し、スライドの割れを防ぐための処置と思われます。
ただ、通常分解時に外れやすいので紛失注意です。

リコイルスプリングはデュアルタイプ。
ガイドロッドについては、実銃は樹脂製でトイガンでも強度的には問題ないはずですので、ここは実銃準拠にして欲しかったですね。

ロアフレーム。
パーツ構成は他のグロックのトイガンと大差なく、インナーハンマーでマガジンの放出バルブを叩く方式です。
最近は海外製(GHK/UMAREX)で既存のインナーハンマーを使わない方式のものが出ており、そちらも気になります。

マガジン。Gen3のものを再現しているので、Gen4以降に追加された左側面の切り欠きはありません。
KSC製のマガジンは便利で、フォロワーを一番下まで押し下げると固定され、フォロワーから指を離した状態でジャラジャラBB弾をつめることができます。
マガジンバンパーでガス注入バルブを隠せるのがGOOD。
デフォルトでエクステンションタイプのものがついていますが、
付属のフラットタイプに交換することで、握りにくくはなりますがさらにコンパクトになります。
ちなみにG26より大きなモデルのマガジンはすべて互換性があり、
実銃の33連を模した、49連ロングマガジンをさしてトリガーハッピーな仕様にすることもできます。
さて、ここからは実射性能のレビューとなります。
冬の寒い中での検証でしたが、マガジンをドライヤーで温めると、快調に動いてくれました。
(それでも、マガジンが小さくエンジンも古い設計なので、冷えてくるとだんだん弱弱しい作動になってしまうのは仕方ありません)
リコイルはそこまでガツンとはこないものの、HW化したことでABSより若干強くなったような感じです。

初速はマガジンが人肌程度に温まった状態で、0.25g弾で60m/s程度。
このサイズでは十分です。

命中精度についても最新モデルにそん色なく、よく当たってくれます。
上記はいつも通り、0.25g弾×5発を8mの射程で3セット程トライした結果。両手で立射です。
20mでも安定した弾道で、ゲームユースも問題ないかと。
価格は東京マルイ製の倍ですが、それ相応の価値があるモデルと感じました。

総評として、基本設計が古く気になる点はあるものの、
仕上げの良さや再現度を考慮すると、買いのモデルと感じました。
個人的にグロック26は、最小にして最強という、冒頭お話したようなギャップ萌えで、『Gun Professionals』に記事投稿するくらい好きな銃ですので、
今回のKSCにはG26のさらなるブラッシュアップをお願いしたいですし、
KSCに限らず、国内外問わず、やる気と浪漫のあるメーカーに、最新最強のグロック26を出して頂きたいものです。
今回はここまで。
次回もお楽しみに!
(前回の東京マルイ U.S.M9に続き、今回もGun ProのToshiさん企画『この銃に会いたかった』繋がりでございました~ちなみに2015年1月号でぇす笑)

参考文献:
国際出版 月刊Gun 1999年9月号
国際出版 月刊Gun 2002年2月号
国際出版 月刊Gun 2005年12月号
国際出版 月刊Gun 2011年5月号
ホビージャパン Gun Professionals 2015年1月号
2019年08月25日
KSC SIG Sauer P230 HW
男にとって、一度惚れた女性はいつまでも魅力的で、美しいものです。
不思議なことに、たとえ何年か経ったあとで再会しても、その魅力は変わらないと感じるもの。男の恋愛は「名前を付けて保存」とはよく言ったものです。
それは愛銃にも言えると感じるのは自分だけでしょうか?
行きつけのガンショップのショーウィンドウで、品のある大人の女性みたいな色気を一際放っていたある銃に、僕は改めて惚れ直してしまいました。
今回はKSC SIG Sauer P230 HWをレポートします。
実銃は1970年代にSIG Sauerが開発した警察用自動拳銃。当時ヨーロッパで横行していたドイツ赤軍などのテロ組織に対抗するため、ワルサーPPKなどで使用されていた.32ACPより強力な拳銃弾を使用する新型拳銃の需要が高まりました。P230は.380ACP(9mm×17、別名9mm kruz)弾を採用し、西ドイツ警察向け拳銃のトライアルにも提出されました。結果的に西ドイツ警察は9mmパラ弾(9mm×19)の導入に踏み切ったため、大々的に採用されることはありませんでしたが、私服捜査官や民間の自衛用として好評で、日本警察にも.32ACPモデルが導入されています。
KSCのP230シリーズは、1990年代より発売されているロングセラーモデルで、細かな改良を加えられながら、バリエーションを増やし続けています。
今回のP230HWは2018年末に新発売された最新モデルで、スライド・フレームのHW化に合わせて、P230JP HWで改良されたエンジンを搭載しているとのこと。
実は以前、P230JP HWとP232 HWを所有していましたが、元々中古で老朽化していたこともあり、早々に手放してしまいました。今回は完全に衝動買いです。お店でふと目に止まったとき、まるで昔好きだった女性と再会したような、懐かしい気持ちになりました。
では細部を見ていきましょう。
パッケージ。
P230JP あたりから採用されている共通デザイン。
中身は本体と取り扱い説明書の他、安全キャップ、専用ローダー、六角レンチ、BB弾少々が付属。
マズル&スライドまわり。
ワルサーPPKやモーゼルHSc同様、リコイルスプリングガイドのない、丸く愛嬌あるマズルフェイス。スライド左側面の刻印は薄くシャープ。SIG SAUERの書体は、この頃のものが一番好きです。
マズル先端部から流れるトリガーガードの流線形がとてもセクシー。
KSCの箱出し新品には、スライドにメーカー刻印の代わりにシールが貼付されています。
どこぞの大手メーカーのようにメーカー刻印を目立つところに入れないだけありがたいのですが、
このシールが綺麗に剥がれてくれず、のりが残るんですよね・・・
トリガーまわり。
フィーリングは良好で、相変わらずKSCらしい、カチカチとした感じで遊びもあまりありません。
トリガー上部にはメーカーオリジナルのシリアルナンバーが打刻されており、各個体毎に採番されているようです。
デコッキングレバーはライブで、ハンマーを安全におろすことができますが、ブルーイング仕上げなので錆に弱いのが難点。
(この個体は箱出し新品なのにわずかに錆が浮いていました・・・)
グリップはシングルカラムで細身なので、女性にも握りやすそうです。
シボ加工は甘めなので、手汗で滑るかも。
サイトはツードットで小さ目ですが、ワルサーPPKよりははるかに狙いやすいです。
ハンマーを起こすとファイアリングピンの位置に六角ネジがあって若干萎えます。
スライドのセレーションは角が立っており、引きやすさ抜群。
実銃であればストレートブローバック方式なので相当重いんだろうなぁ。
ダミーのエキストラクター兼チャンバーインジケーターは金属製別パーツで雰囲気最高です。
スライド右側面には、ヨーロッパ製拳銃らしい刻印(製造年やニトロプルーフ)がばっちり入ってます。
通常分解は、まずマガジンを抜き、チャンバーの残弾を抜いてから、トリガー前部のダストカバー上部にあるテイクダウンレバーを反時計回りに90度回し、スライドを後退させて上部に押し上げて行います。
テイクダウンレバーにメーカー刻印を隠すKSCの心意気、大好きです。
スライドを外すとき、ちょいと固めです。
通常分解されたP230の図。
ストレートブローバック方式なので、バレルはフレームに固定されています。
ホップアップは付属の六角レンチをバレル上部にある孔に差し込んで行います。
左に倒せばHOPダウンです(孔がバレルを中心に12時の位置にあればHOP最大、9時の位置にあればHOP最弱)。
マガジンは外殻がスチールプレス製で、後部の噛み合わせのギザギザも再現されており非常にリアルな出来です。
6mmBB弾が12発入りますが、男の浪漫に忠実な貴方は、7発しか入れてはいけません(笑)。
やはりP230は美しい。
女性的な丸みのあるデザインでありながら、SIGSauerらしいエッジのきいたクールな風貌で、まるで仕事がバリバリできるキャリアウーマンみたいな美しさ。そこに大人の色気とエロスを感じる、変態な筆者であります・・・
この銃は、こんなおっさんが眺めてニタニタするより、パンツスーツの似合う綺麗なお姉さんが構えたほうが似合うかも??
実射性能は、正直このサイズの銃としては十分。
リコイルはさすがにマルゼンのPPKSには及ばないものの、HWでバシバシきます。
初速はだいたい55m/s前後を行ったり来たりする感じ。
命中精度も申し分なし。
いつも通り5mで0.25gを5発撃った結果。
赤丸が1セット目で、青丸が2セット目。
この個体は狙点からやや左に着弾する癖があるものの、この距離であればヘッドショットは余裕です。
今度機会があれば20mも挑戦しますが、お座敷用に買ったので、ゲーム投入の予定は今のところありません(笑)。
久しぶりにKSCのP230を手にしましたが、やっぱりいいですね。
眺めてよし、撃ってよし。ちっこ可愛い。もう最高です。
一度は手放したものの、魅力を再確認しました。
やはり一度惚れた銃(おんな)は、忘れられないもんですね。
今回はここまで。それではまた。
2018年04月07日
KSC SIGSauer P232 HW
恥ずかしながら、20代も後半になりながらガンショップ通いがやめられません。
新入荷品や掘り出し物の物色や親しい店員さんからの情報収集が目的ですが、この趣味に魅せられて以来、ショーケースに並ぶ銃を眺めるだけで時間を忘れ、童心に帰れるものです。
ガンショップに着いたら真っ先に向かうのが、中古銃コーナー。
カスタムベースに最適な程度の良い現行品だけでなく、既に絶版となった珍しいモデルもたまに転がっていたりして面白いです。
中には動作不良のワケあり品も破格の安さで叩き売りされていたりしますが、多少の故障や部品欠損くらいであれば、パーツ注文して自分で修理出来るので、むしろお買い得だったします。
今回も、大阪で行きつけのとあるガンショップで掘り出し物を見つけてしまいました。
SIGのコンパクト好きなら気になる美しいモデル、KSCのP232です。
実銃のP232は、1970年代に開発された警察用拳銃であるP230の直系後継モデル。
Walther PPシリーズやモーゼルHScを彷彿させる、ストレートブローバック作動方式の美しいデザインが魅力です。
型式が違う分変化点も多く、排莢不良対策にスライド後退量がUPしたり、スライドセレーション数の減少やグリップ、リアサイトの変更など、デザイン面で手が加えられています。
火力は.380ACP(9mm kurz)が7発程度。最新のコンシールドキャリーオートに比べれば心許ないですが、シビリアンのセルフディフェンスには十分。近年.380ACPが自衛用弾薬として再評価されはじめています。
国内トイガンでは唯一KSCがモデルアップ。細部を見れば、モデルガンのように緻密な再現性で定評があるKSCの実力がよく現れています。
この個体は大阪で有名な某老舗ガンショップで入手。中古で箱無し取説無し、ピストンヘッドが死んでる状態で¥6,000でしたが、ガワの状態が良かったうえに昨今なかなか手に入らない希少モデルですので即押さえました。
早速見ていきましょう。
スライドとマズルまわり。往年のストレートブローバックオートを彷彿させる、美しいデザインが妖艶。
さすがKSC、刻印の絶妙な細さと薄さがたまりません。書体の再現もバッチリ。HWのザラつきがパーカー仕上げのような質感で、これはこれで個人的に好きです。実銃はスライドのサイドがブルー仕上げなので、ヤスリがけとブルーイングの後磨いてやるとそれっぽくなるかも。
アウターバレルはシルバーメッキ。インナーバレルが現行のP230JPのような黒染めとなっていないので、後ほど自分で染めちゃいましょう。
トリガーはカチッとした引き心地でプルは軽く引きやすいです。トリガーリセットはやや長め。
小さいながらデコッキングレバーはライブで作動します。やっぱりSIGはデコッキングが醍醐味。
さすがKSC、トリガーガード周辺など、パーティングラインの処理もばっちりです。
グリップ。P232から、現行タイプのシボ加工グリップに変更。元々小さなモデルなので、女性でも握りやすいグリップです。シボ加工はやや甘めで、手に食いつくようなグリップ力はありません。
ハンマーまわり。ファイアリングピンの再現はなく、かわりにシリンダーをとめる六角ネジあり。サイトは今時の3点ドットタイプで使い心地も良好かと。
排莢口まわり。KSCの緻密な技を語るうえでのポイントのひとつが、ダミーのエキストラクター。無可動ながら別パーツで再現されているだけでなく、さりげなくレッドドットが入れられていてニクいです。
通常分解は、いつも通りマガジンを外し、チャンバーの残弾を抜いたら、フレーム左側面のレバーを回してスライドを持ち上げて行います。他のメーカーには是非見習って頂きたい、メーカー刻印の絶妙な隠し方には拍手喝采です。
通常分解。
分解よりも組立(特に、バレルをスライドASSYに通すところ)のほうがコツがいるかも。
ホップアップは可変式で、チャンバー上部の穴に細い棒を挿入し調整します。
さて、この個体で問題なのがピストンヘッド(画像で緑のパーツ)。開けてみれば経年劣化で粉々になっていました。そりゃ試射したら弱々しいし生ガス吹くワケだ。
ということで、修理せず放ったらかしていたP230JPの黒いピストンヘッドに交換します。KSCのP230シリーズは、モデルによってエンジンパーツに互換性がないのですが、今回のピストンヘッドは大丈夫そうです。
交換したら、見事に快調動作が蘇りました。生ガス吹きも解消です。
マガジン。
リアリティ重視の二重構造で、プレスマガジンの質感を再現した外殻には脱帽です。
ただ、やはりシングルカラムで小さいマガジンなので、ガス容量は少なく冷えにも弱め。
生贄となったP230JPとのツーショット。
P230JPはP230の日本警察向け仕様。マニュアルセーフティとランヤードリングが追加されています。
口径はさらにひ弱な.32ACP。ただし撃ちやすさでいえば断然軍配が上がります。
コイツもシリンダーが死んでいて実射不能だから直さなきゃ。
開発する上で大いに参考になったであろう、PPK/Sとのツーショット。
大きさはPPK/Sのほうがやや小ぶり。
命中精度は平凡レベル。
上はいつものようにお座敷5mで計測した結果。
東京マルイの0.25gで、5発を2セット。
だいたい80mm、ベスト3発で45mmまとまりました。
リコイルはHWらしい、やや重めのリコイル。
ただマガジンも小さく薄いので、燃費や持久力はサイズ相応かと。
気になった点は、ホールドオープン後にフレッシュマグを挿入すると、たまに勢い余ってスライドが勝手に前進し、ひどいときはそのままダブルフィードしたりすることくらいです。実射性能は、このサイズとしては十分でしょう。
装弾数が少ないのが難点ですが、そもそも実銃の運用構想もセルフディフェンス用なので、モデルガンみたくお座敷で眺めて撃つにはぴったりです。リアリティはモデルガンのごとく素晴らしいので、所有欲を大いに満たしてくれるでしょう。
ただ、2018年4月時点で、カタログ落ちはしていないものの長らく再販がないため、事実上絶版も同然、入手困難なのが実情です。
中古市場で見つけたら、迷わず押さえておいたほうがいいかもしれません。
2012年05月24日
KSC SIGSauer P226R

(2016年9月5日改訂)
今回は、今更ながらKSCのP226Rをご紹介します。
事実上システム7エンジン搭載モデル第1号と言われるモデル(詳細は後述)です。

僕がコイツを導入したのは今から2年前。大阪梅田のコレクションショップやまもとで購入。

さすがKSC製とだけあって、外観は申し分ないほどリアルで、精巧。
マルイのように目障りな自社刻印も目立ちません。
フレームには実銃と同じ刻印が打刻されていて、見ていて気持ちがいいです。
強いて言うなら、エキストラクターのモールドがややチープな印象です。
ここだけ金属製の別パーツにしてほしかったというのが本音です。

一番気に入ったのがこのグリップ。手に吸い付いて離れません。最高のグリップ感です。
これなら手が濡れていても確実にホールドできます。
何より細くて握りやすいんですよ。
もちろんデコッキングもライブです。

スライド刻印。
本当に金属に打刻されているかのような仕上がり。
彫りは浅めで実にリアルです。

マズル付近。
マズルとスプリングガイドの位置バランスは悪くないですが、バレルがやや細い印象を受けました。
ライフリングは浅め。
スプリングガイドの質感がすばらしいですねぇ。

KSCのP226Rで一番感心したのが、ダミーファイアリングピンとハンマー。
マルイと違ってきちんと再現されていて、オミットはされていません。
すばらしいですね。
ただ形状が実銃とは違っているのが残念なところ。
リアサイト・フロントサイトのドットはホワイトチップが埋め込んであるので見やすく、剥がれません。
ただ、リアサイトは特に固定はされていないはめ込み式ので、気が付くとリアサイトがずれて外れかかることもありました。

マガジンは90年代製のものを再現。
きちんと残弾確認孔やスポット溶接痕も再現しているので芸が細かいですね。
もちろん熱気化効率の高い亜鉛ダイキャスト製。
しかし若干冷えに弱い印象を受けました。
夏場なら問題ありません。

チャンパ―まわり。
インナーバレルのパッキンのまわりのギザギザはホップ調節レバー。
専用の工具で調整することになってはいますが、この状態だと一応指で調節可能です。
マルイの場合いちいちスライドを外さないといけないので便利です。

エンジンまわり。
さすがシステム7だけあって、作動は素早く、リコイルもバシバシときます。※
ただしばらく連射していくとだんだん弱くなり、スライドストップがかからなくなることがありました。
実銃同様15発程度装填し弾切れのたびに別のマガジンをリロードする使い方が◎。
※ただ、巷でも話題に上がることがありますが、
KSC P226Rにはシステム7エンジン搭載という、明確な証拠を見つけることはできておりません。
しかし、それまでのKSC製品とは明らかに異なるエンジン・フィーリングから、本モデルをシステム7第1号を考えるのが定説となっているようです。
2016年9月に、P226RがHWとなってリニューアルされますが、
こちらには明確に「システム7搭載」と銘打ってあります。
恐らく、本モデルは正式にシステム7に入る前の過渡期・実験的な意味合いを持ったモデルなのかもしれません。
(2016年9月5日改訂)

ホールドオープン。
夏場の作動性能は快調ですが、寒い冬には温めてもすぐにスライドストップがかからなくなるのが難点です。

フィールドストリッピング。
特に難しくもなく、簡単です。

とりあえず手元にあったイーストAのレザーホルスターに収めてみました。
実射性能は、平凡といったところ。
命中精度や信頼性は、やはりマルイのものより少し劣る印象でした。
実際20mでタバコの箱を狙ってみましたが、マルイのものでは撃ち落とせましたが、コイツではなかなかキツイものがありました。
やはりこの命中精度の差はホップパッキンの精度や形状がカギを握っていると思います。多少のロット差はあるでしょうけどね。
また一番つらいのが、サードパーティーからのカスタムパーツが実に少ないということです。
性能アップには限界があるということを念頭に入れた上での購入をオススメします。
僕は基本的にエアガンはカスタムしまくるのが趣味なので、もっとたくさんパーツを増やしてほしいところです。
しかしやはりKSCは芸が細かいですな。
造形に関してはファンのかゆいところにもちゃんと手が届くようないい仕事をしてくれます。
P226ファンにはたまらない一丁です。