2015年03月15日
東京マルイ SIG552 SEALs
今回は東京マルイのSIG552 SEALsをレビューしたいと思います。
SG552は、スイスのSIG社が開発したアサルトライフルの最高峰、SG550シリーズの最小モデル。
バレルとハンドガードが大幅に切り詰められ、ガスピストン部にあったリコイルスプリングがボルトキャリア後方に移動しています。
小さくなってもフルサイズモデルが持つ高い命中精度と堅牢性は健在。
スクリーンの世界では、映画「マイアミ・バイス」で、コリン・ファレル演じる主人公が使用していました。
そんなSG552を、東京マルイは「SIG552 SEALs」として2003年に発売。
以前から販売していたSIG550・551SWATから一新。可変バースト機構を廃止し、マガジンも新規に作り直し、短くなったハンドガードに対応する専用バッテリーまで開発するという意欲作でした。
個人的に気になるのは"SEALs"のネーム。なんでも、米海軍特殊部隊Navy SEALsがSG552をテストしたというウワサを元に、実際に納入されたモデルをイメージしてモデルアップしたんだとか・・・。でもなんだか真相はよくわからないですね。その後Navy SEALsがSG552を使用したという話を自分は聞いたことがありません(少なくとも自分はSG552を手にするNavy SEALsの隊員の写真を見たことがありません)。事実、皆さんがご存じのように、Navy SEALsはM4(Mk-18を含む)やその派生モデル(HK416やSCARなど)を使用し続けてきました。
どうせなら信憑性に乏しい"SEALsモデル"なんかにせず、通常のモデルで出してくれたらよかったのになぁなんて思うのは自分だけでしょうか?
まぁ自分みたいな素人ガンマニアが偉そうに言えることじゃないですが(笑)
コイツは僕が後輩から頂いたものです。僕は以前からSG552が大好きで、最初に買う電動ガンを決める際にSG552とMP5とどっちにしようかなかなか決められないほどでした(結局安かったMP5に逃げてしまいましたが)。ある時後輩と雑談していた時にふと自分が「SG552が欲しい」という話を口にすると、後輩が実家の押し入れに故障した状態で長らく放置していたようで、あげましょうかと言ってくれたので、譲ってもらいました(笑)。ようやく念願のモデルを手にすることができました。本当に感謝です。
ちなみに後輩は外装を弄っており、純正のフラッシュハイダーとマウントレール類が取り外され、代わりに東京マルイのショートサイレンサーが付いてきました。したがって箱出しノーマルモデルのレビューではございませんのであしからず。
さて、細部をじっくり見ていきましょう。
フロント付近。本来は三又のフラッシュハイダーが標準装備されていますが、東京マルイのショートサイレンサーに交換されています。フロントサイトやアウターバレルはダイキャスト製で剛性も十分。ガスレギュレーターは可動し、取り外しも可能です。個人的にはゲーム中になくしそうで怖いくらいです。
マズルは14mm逆ネジになっているのでこの個体のようにサイレンサーを装備できます。
ハンドガード。ここにミニSバッテリーを内蔵します。直後にあるピンを抜けば2分割でき、バッテリーを交換できます。取り外しはともかく、組み立てる際は若干コツが要ります。プラスチック製なので少し軋みますが今のところ問題はありません。
右側面には小さいながらもマウントレールがあり、ライト類を取り付けることができます(写真のレールは後付けした社外品)。
箱出し品にはハンドガード下部にアンダーマウントレールが標準装備されていますので、フォアグリップの取り付けもOK。
レシーバー。防錆処理を意識したグレー塗装に、"RESTRICTED FOR LAW ENFORCEMENT /GOVERNMENT USE AND/OR EXPORT ONLY"(法執行機関/政府による使用・輸出に限る)の白字刻印がなかなかの渋さ。プラスチック製なので最新の電動ガンと比較すると強度に不安が残ります。他のユーザーさんからは「割れる」とか「ヒビが入る」との声が上がっているようですが、自分の個体は問題なしです。その分軽く、次世代M4に慣れた自分にはかなり扱いやすく感じました。
コッキングレバーを引くとエジェクションポートが開き、ホップアップ調整ダイアルが現れます。もう少し後方まで引けたらなお良かったんですが・・・。後発のG&G製では実銃同様の位置まで引くことができ、さらに後退位置のままストップできるので、この点をもっとこだわってほしかったですね。
セレクターレバーはカチッとしていて好印象。ただしMP5に比べて、フルオートにセットする時親指が届かず使いづらいかもしれません。
トリガーの感触は他の電動ガンと比べても引きシロが短い部類で、連射しやすいと感じました。
マガジンリリースはAR-15系のようなボタン式ではなく、AK系のようなレバー式です。
グリップはAR-15系に比べて若干太く、拡張性に乏しいと思います。
ただ個人的にはそれほど気になりませんし、グリップアングルも良いと思います。滑り止めにシボ加工があるとなお良いでしょう。
トリガーガードはグローブ装着時の使用を考えて、左右に90度動かすことができます。
レシーバー上面には純正オプションでローマウントベースを搭載できます。ドットサイトやスコープの使用を前提に考えると必須アイテムです。
フロントサイトは2段階切り替え式。
リアサイトはドラム式でオープンタイプとピープタイプ3種から選べます。
ストックはスケルトンタイプでプラスチック製ながら基部は金属製なので剛性は十分。
さらにストックは基部左側面にあるボタンを押せば折り曲げることができます。
ストックをたためばMP5A3と同等の短さになるのでフィールドまでの持ち運びもインドアでの取り回しも楽、ストックを伸ばせばMk18(M4CQBR)と同等の長さになるのでがっちり狙えます。インドア・アウトドアを選ばない、これほど使いやすいアサルトライフルは数少ないかと思います。
最大の萌ポイントであるノーマルマガジン。実銃同様に半透明で、中にはダミーカートが入っていてリアリティ満点。
側面の突起により、マガジンを横に無加工で連結できます。
装弾数は43発で、3発程度弾ポロするので実質40発程度。僕のようなリアルカウント派には問題ありませんが、一般的なゲーマーさんにはちょっと少ないかもしれません。一応純正オプションで220連マガジンが発売されているのでトリガーハッピー派にも対応しています。
個人的には20連ショートマグではなく、30連スタンダードマグを再現してほしかったです。
このマガジン、まるで実弾が装填されているかのように見えるので、「どんな構造になっているんだろう?」と不思議に思った方も多いかもしれません。というワケで今回はバラしてみました。
実はこんな風にダミーカートは分割式になっていて、中心の柱にBB弾が入るマガジン本体があるんです。
ちなみにダミーカートはプラスチック製です。
真っ二つに割れて中身が空洞なダミーカートを見て、少し夢が壊れちゃいました(笑)。
さて、サブマシンガン並に短くインドア向けのSIG552ですが、発射音はわりと静かで、命中精度も東京マルイ製品らしく素直なので、スコープとサイレンサーをつければちょっとしたミドルレンジスナイパーライフルに早変わりしちゃったりします。初速は自分の個体は80m/s前後で、悪くない数値かと思います。
僕は最近M4に飽きてきて、皆がM4を使う中でちょっと違うモデルを持ちたいと感じていました。
そこで自分のM4CQBRに乗せていた装備類をほぼ移植してごてごてにしてみちゃったりしてます。
しばらくはコイツがゲームの主力になると思います。
いかがでしたでしょうか。
総評として、自分が個人的に感じた良い点と悪い点を簡単にまとめると
良い点
・軽い
・コンパクトで持ち運びやすく、インドアでの取り回し性も良い
・キレのある撃ち味とトリガーの感触
・マガジンがリアル
悪い点
・剛性の弱さ。レシーバーやハンドガードがプラスチック製なので軋み、最悪の場合割れる
・ノーマルマガジンの装弾数の少なさ、弾ポロ
・分解が面倒。後発メーカーの製品や実銃のようにピンを抜くだけでは分解できない
・拡張性が良くなく、オプションパーツが割高
となりました。やはり設計が古いこともあり、各部で気になる点もありますが、個人的には扱いやすく、大好きな銃です。
なによりスイスらしいメカメカしたデザインがカッコよく、持ってて気持ちがいいです。
アメリカを始め、世界市場をAR-15系が席巻する中、SG552を採用する部隊は少なく、コスプレをする人間にはなかなかつらいのが現状です。
しかしそれを自分は逆手にとって、M4でマンネリ化した戦場にちょっとした刺激を持ち込めたらいいなと思います。
Posted by Tommy 鷹志 at 23:50│Comments(0)
│東京マルイ
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