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Posted by ミリタリーブログ at

2017年02月22日

東京マルイ Glock26(カスタム:近代化改修)






僕はGlock26が大好きです。






どのくらい好きかって?










ガンプロのトシさんの企画「この銃に会いたかった」に記事を投稿しちゃったくらい好きです。
※当時大学生


初めて東京マルイのGlock26を知ったとき。
そして初めて手にしたとき。

あの感動は今でも忘れられません。


そんな思い入れのある愛銃も買ってからずいぶん経ちました。
使い込んだだけあって、さすがにガタがき始めました。






ガワはスティップリングをやったりもしてボロ隠しをしちゃってますが、ついに中身がアウト。トリガーを引いても正常に作動しなくなりました。






スライドストップノッチは長年の使用ですり減り、カッターで切って応急処置を続けた結果、傷口が広がる始末。


お気に入りの愛銃を再び使えるようにしたい。
気が付けば社会人数年目、多少軍事予算に余裕も出てきた今、念願の企画をついにやっちゃいます。

今回は、「Glock26(カスタム:近代化改修)」と題し、オーバーホール兼大規模カスタムの模様をお届けします。



この企画は、ただ同じように修理するわけではありません。

大幅な性能アップと信頼性向上、これが最大の目的です。

この小さな老兵で最新鋭のモデルに張り合うにはどうすればいいか・・・
叩き出した答えは、ある銃を生贄に捧げることでした。






そう、東京マルイ Glock18C。
フルオートガスハンドガンの第2弾です。

新型エンジンによるセミオートでのキレに定評があるこのモデルのエンジンとハンマー回りを移植すれば、同じぐらいよく動くようになるはず。
単純な発想ですが、下手なカスタムパーツを使うより、はるかに実現しやすいやり方だと考えました。






まずはフレーム。
あらかじめ入手しておいたガーダーのリアルフレームに、26のフロントシャーシ、18Cのトリガーまわりとハンマーまわりを移植します。
ここまでは問題なく移植完了し、順調に進みました。

この時までは・・・ね。






次に18Cのエンジン(ピストンASSY)を26のスライドに移植する工程ですが・・・
恐れていた事態がやはり起きました。


ポン付けできない!!






ここで26(厳密には17用)と18Cのエンジンの比較。
左が18C用。
なんと18Cの方が幅も高さも大きいのです。
入らないワケですわ。



しかしここまで来て諦めるワケにはいきません。
中古とはいえ、入手した18Cが無駄になります。






ついに作戦変更。近所のホームセンターでミニルーターを入手。
スライド内側をゴリゴリ削っていきます。
ちょうどピストンASSYが入るくらいの溝を彫ります。

彫り過ぎてスライドに穴を開けないよう、慎重に微調整していきます。

その後順調に彫り進め、無事に18CのピストンASSYをはめることができました。


さて、お次はすり減ったスライドストップノッチの補修。





一般家庭のゴミ箱に眠っているであろう、鯖の缶詰のふたをメディックシザースで写真のように切り出します。
これでノッチ摩耗対策とします。
それをすり減ったノッチの端に瞬間接着剤(耐衝撃タイプ)で接着したら、、、






先程のスライド掘削で出た粉と瞬間接着剤をノッチ上で混ぜ混ぜして即席ポリパテを作ります。






接着剤の上に粉をふりかけ、またその上から接着剤をのせ・・・を数回繰り返し、乾燥させます。







十分に乾燥させたら、実銃写真を参考にカッターナイフと紙やすりで形を整えます。






ここでいったん仮組み。
すり合わせも問題なし。

ただし、試射してみるとフルオートオンリーに(笑)

原因はエンジン後端部のセレクターパーツを取り外したため。
セミオート縛りにするには、このパーツをセミオート位置で固定する必要があります。
そのためにもう一工夫します。





再び鯖缶のふたに登場してもらいましょう。
今度は写真のように切り出したら・・・






図の位置に設置しセレクターパーツをセミ位置で固定します。
そして上からセレクターストッパーを元通りに組むだけ。
これでセミオート縛りにできます。






そしていよいよスライドの塗装。
実銃はほんのりブルーのかかった艶消し仕上げですので、少しでも質感を近づけるべく、キャロムのブルースチールを購入。
十分に換気できる部屋で、よく振ってから、20cm以上離して少しずつスプレーをふいていきます。
焦っていっきにスプレーするとムラができるので、シュッシュッと少しずつがコツ。






塗装が終わったら、一日以上放置して塗料を十分硬化させます。
その後シリコンをつけた布で磨いてやるとツヤがでます。






最後に組み立て。
リアサイトはエンジンの高さの関係上、18Cのものを使用する点に注意。






ついに完成しました。
長年連れ添った相棒が、見違えるくらい生まれ変わりました。





実射性能は驚きの一言。
中身が18Cなので、リコイルもはるかに俊敏で凶暴になりました。
タップ撃ちしても指にしっかりついてきます。これはスゴい。
苦労して組んだ甲斐がありました。






生まれ変わった相棒を改めて手に取ると、あぁこれだ、これが求めていた理想のGlock26だと心底思いました。
かつて憧れた「最小にして最強の」サブコンパクトに、改めて惚れ直しました。


これからも一層大事にしていこうと思います。
ホップパッキンもいいのに交換しようかな。


※このカスタムを参考にされる場合は、すべて自己責任にて行って頂きますようお願い申し上げます。また、調整・空撃ち等の試射を含め、作動させる際は必ずアイウェアを着用してください。



  

Posted by Tommy 鷹志 at 00:15Comments(4)カスタム